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Father’s Day [火の言葉、水の言葉]

USオープンがはじまった。父親 アールが死去し、マスターズ以来ツアー出場を控えていたタイガーも参戦したが、はじめての予選落ち。おそらく失意のうちにグリーンを去り、父親の、日本的にいえば《弔い合戦》はならなかった。
▼ところで、80年代半ば、ぼくはLAに駐在していたことがある。当時加盟していたUSGA(全米ゴルフ連盟)は今でもメンバーだ。毎年50ドルほど払うと、会員証のほか機関誌やグリーン・リペアツールが送られてくる。ぼくがはじめてタイガー・ウッズというゴルファーを知ったのは、その会員誌だった。
▼当時タイガーは12歳くらいではなかったか。ジュニアゴルフで活躍する彼の特集が組まれていた。
ぼくの知るかぎり当時のアメリカのゴルフは日本とはだいぶちがっていた。端的にいえば競技の種類だ。日本はほぼ100%スクラッチ・プレイ、しかもプロスタイルでプレイする。しかしアメリカのゴルフは2ボール4サムあり、パートナーと組んでの団体プレイあり。その特集のなかで父親と組んでチャリティゴルフに出場もしていた。アメリカのゴルフは料金が安いことも手伝い、文字どおり庶民のスポーツだ。今では日本でもようやく普通になったが、当時は日本人にはおそらく奇異に映ったであろう短パンにくるぶしまでのソックスにスニーカータイプの靴でプレイする彼らのスタイルは、ぼくの目にはとても自然体に見えた。そしてタイガー親子のプレイスタイルはその延長線上にいた。



▼ナイキゴルフがタイガーの久々の出場への応援の意味を込め、また、6月18日の「父の日」にちなんで、タイガーと父親アールが共演しているCMをオンエアしている。タイガーと父親アールが映ったホームビデオを編集した「Father’s Day」は、ゴルフだけでなく、幼い頃からプロ入りする前までの様子で構成されている。いっさいのナレーションもなく、静かに迫ってくる。そしてCMの最後に“To Dad and fathers everywhere.”がインサート。《父さんへ、そしてすべての父親へささげます》と結ばれる。外資系の企業のCMにはめずらしい【イメージ】CMだ。
▼ナイキは、「父の日」を機に、このCMをとおして、スポーツが親子の絆を強めることを感じてもらいたいと考えているのだろう。しかし、今は日本に暮らすぼくにとっては、このCMは現実のアメリカをリアルに想いださせてくれる。かれら父と息子の二人の絆を、CMをとおして感じるのはぼくだけだろうか。 (ナイキ・ゴルフへのリンク。 URL: http://nike.jp/nikegolf/ )


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